寺内大吉記念杯レース展望

東日本大震災被災地支援 12月28日(水)~30日(金)平塚競輪場

 グランプリシリーズで開催される「寺内大吉記念杯(FI)」はオールS級で実施される。全国から好メンバーが集結し激戦必至だが、記念連覇で今年ブレイクした松坂洋平が地元ファンの期待に応える走りを見せてくれるだろう。

地元・松坂洋平が主役の座を守り抜く
脇本が押し切りを狙う

松坂洋平 神奈川・89期  松坂洋平は4月の別府記念では記念初優出ながらも、深谷知広、松岡貴久らを相手に逃げ切りで記念初優勝、5月の平塚記念では8番手からの大捲りで記念連覇を達成している。11月の四日市記念でも7番手からの捲り追い込みで準優勝と好調を維持しており、やはり平塚がホームバンクの高木隆弘や静岡の渡邉晴智と好連係しながら、地元のエースの名に恥じない走りで主役の座を守り抜いてくるだろう。









脇本雄太 福井・94期  地元勢にとって脅威なのは脇本雄太の先行力だ。9月の千葉FIの決勝では脇本の先行を松坂が6番手から捲って優勝しているが、競輪祭の二次予選では前受けの脇本が突っ張り先行、松坂は3番手から仕掛けるも番手の南修二に捌かれて不発、脇本が逃げ切っている。今回も南修二が出場予定で、脇本がすんなり主導権を握ってしまえば近畿勢での上位独占もありうる。
 金澤竜二と岡部芳幸の福島コンビが侮れない。金澤は先行主体の走りで近況は安定した成績を残しており、金澤が積極的に仕掛けてくれれば捲り兼備の岡部に絶好のチャンスが訪れるだろう。
 岡部は今年前半は東日本大震災の影響でやや元気がなかったが、後半戦に入ると全日本選抜、共同通信社杯秋本番で優出、8月のいわき平FIと11月の西武園FIで優勝と強さを取り戻してきている。