小嶋敬二は復帰戦となった11月・川崎F I の決勝戦では捲り不発に終わったが、全日本選抜では優出を果たしている。しかも勝ち上がり戦は3日間とも先行と気合い十分で、決勝戦も結果は5着だったが、佐藤友和の先行を8番手から捲り切って底力の違いを見せつけている。グランプリはまだまだ万全の状態で臨むのは難しいかもしれないが、必ずや見せ場を作ってくれるだろうし、北日本ラインを気力で捲り切っての優勝も決して夢ではないはずだ。 小嶋の番手は渡邉晴智が主張してくるだろう。02年の初出場の時もやはり中部ラインの3番手を選択して結果は7着だったが、当時よりも現在の方が脚勢はいいし、先の全日本選抜でも優出しており、番手すんなりなら小嶋がハイパワーの捲りになっても差し切りが狙える。
兵藤一也も小嶋の番手が欲しいところか。全日本選抜の決勝戦では小嶋の捲りに乗って最終4角を番手で通過しながら4着に沈んでおり、グランプリの大舞台で雪辱を期したいはずだ。それでも、渡邉との折り合いがつかなかったら、山崎の番手を狙いに行くことも考えられる。