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 今年のベストナインによる競輪界最高峰の戦い・KEIRINグランプリ09が今年も12月30日に号砲を迎える。今年の競輪界を牽引してきた福島コンビと関東勢の激突が見どころだが、岐阜コンビの抵抗も侮れず、捲り鋭い海老根恵太や石丸寛之の一発も十分だ。

09年の頂点を目指してベストナインが激突!
関東トリオが最強の結束力で上位独占を狙う

 3月・日本選手権と9月・オールスターを制して2冠の武田豊樹、同じく6月・高松宮記念杯と11月・競輪祭で2冠の平原康多、4年ぶりにグランプリの舞台に戻ってきた神山雄一郎の3人が結束する関東勢はいかにも強力だ。
並びは平原―武田―神山となるだろうが、競輪祭を完勝して今最も勢いに乗っている平原が先導役を務めるのだから、番手の武田が最も優勝に近い位置にいるといえる。武田も競輪祭では二次予選で敗れたが、3日目特選は逃げ切り、4日目特別優秀も逃げて2着と状態に不安はない。
10月・共同通信社杯秋本番では村上博幸に競り込まれ、番手は守り切ったものの隊列が短くなったところを山崎芳仁に捲られて敗れているだけに、今度こそは平原を援護しながら別線の巻き返しもしっかり封じるだろう。オールスターの時のように関東勢での上位独占を狙ってくるだろうし、武田の仕掛け次第では神山の悲願達成も期待できる。

武田豊樹 茨城・88期
平原康多 埼玉・87期
平原康多 埼玉・87期
神山雄一郎 栃木・61期
神山雄一郎 栃木・61期
 
海老根恵太 千葉・86期
海老根恵太 千葉・86期
 
 捲り鋭い海老根恵太の一発も十分だ。

 海老根は寛仁親王牌では関東トリオの後ろから追い込んでGI初優勝を決めたが、その後も全日本選抜、オールスター、競輪祭と連続優出と安定感は抜群だ。今回も各ラインの動きを見極めながら好位置をキープして、最後の一発に懸けてくる。
石丸寛之 岡山・76期
石丸寛之 岡山・76期
 
 石丸寛之は11月・前橋記念の落車・骨折で競輪祭を欠場しており今回も体調面での不安は拭い切れない。しかしオールスターの3日目シャイニングスター賞では平原―武田、海老根―渡邉晴智、永井清史―小嶋敬二の強力ラインを相手に大捲りを決めており、その底力はやはり侮れない。

男たちの熱き戦いに新たな伝説が刻まれる!
山崎が大ギアパワーで別線を粉砕する

 山崎芳仁も武田や平原と同様に今年は1月・競輪祭と8月・全日本選抜で2冠を達成している。また武田と同様に11月・競輪祭では二次予選で敗れているが、直前の共同通信社杯では平原―武田―神山の関東ラインを上がり10秒7で捲って圧勝しており、もちろん今回も関東勢にとっては最大の強敵となる。
昨年のグランプリでは永井清史のカマシが決まって山崎は絶体絶命の8番手になってしまった。だが、共同通信社杯秋本番の二次予選Aでは海老根恵太から3番手を確保するなど、4・17の大ギアでも近況は位置取りにこだわった走りが多く、昨年と同じ失敗を繰り返すことはないはずだ。
伏見俊昭は5月・SSシリーズ風光るを優勝、7月・寛仁親王牌は決勝3着など抜群の安定感を発揮、展開不問で伸びてくる鋭脚は輪界ナンバーワンと讃えられた。
8月・函館記念で落車してからやや流れが悪くなったが、11月・競輪祭では準決勝で落車の不運に見舞われながらも残り3走はオール1着と完全に復調している。
山崎芳仁 福島・88期
山崎芳仁 福島・88期
伏見俊昭 福島・75期伏見俊昭 福島・75期
永井清史 岐阜・88期
永井清史 岐阜・88期
加藤慎平 岐阜・81期
加藤慎平 岐阜・81期
 
 競輪祭の雪辱を期してくるのが永井清史と加藤慎平の中部コンビだ。競輪祭決勝では中部勢4人が結束して永井―加藤が1番人気に推されていたが、平原康多に分断されて優勝をさらわれている。
加えて永井は5月・共同通信社杯春一番では中部作戦が成功してGII初優勝を達成している。だが、寛仁親王牌とオールスターでは続けて関東ラインに先手を奪われて見せ場なく終わっているだけに、今年最後の対決に懸ける意気込みは並々ならぬものがあるはずだ。
加藤も2月・西王座戦で05年のグランプリ以来のビッグレース優勝を達成して復活、4年ぶりグランプリの舞台に戻ってきた。競輪祭では自力型の平原に競り負けているだけに、ここは不退転の決意で優勝を目指し、完全復活を力強くアピールしたいところだろう。
2冠のタイトルホルダー同士が結束して上位独占を狙う関東ライン、そこに真っ向から挑戦状を叩きつけて主導権取りを狙ってくる中部ライン、大ギアパワーで両ラインの粉砕を狙う山崎と今度こその差し切りを狙う伏見。さらには単騎戦から自在に立ち回って一発逆転を狙う海老根と石丸。
今年のグランプリも競輪界最高峰のレースにふさわしい見応えたっぷりの熱き戦いが繰り広げられるだろう。
語り継がれる名勝負 KEIRINグランプリ08
中部3番手を初手にした井上昌己がGP初制覇
 平原康多―渡邉晴智、永井清史―小嶋敬二―井上昌己―三宅伸、山崎芳仁―伏見俊昭、単騎の佐藤友和が最後方で周回。青板で山崎が上昇して永井の横でフタをすると、今度は佐藤が先頭まで上昇して、平原は2番手に下げる。打鐘前で永井が6番手に車を下げ、そこから一気にカマして出る。永井は最終ホーム手前で出切って主導権を奪い、永井のダッシュに離れた小嶋が懸命に追う。小嶋の後ろに井上が続き、佐藤が4番手、平原が5番手、福島コンビは8番手で一本棒の状態。小嶋は最終バックで永井に追いついた勢いで番手捲りを打ち、ゴール前では粘る小嶋を井上が交わしてグランプリ初優勝、空いたインコースを突っ込んできた平原が2着、小嶋が3着だった。

昨年ゴール
昨年ゴール

 
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