サマーナイトフェスティバルとは

≪サマーナイトフェスティバルとは≫

競輪のナイター開催は、サラリーマン層の勤務時間後に競輪を開催することで、従来の昼間開催では来場が困難なお客様の来場を促進し、競輪をより親しみのあるレジャーとして浸透させることを目的として、1998年(平成10年)函館競輪場で初めて実施された。
競輪界初の試みということで、選手の協力を得て何度も試走を繰り返し、特に公正安全な競走を実施することが絶対の条件であるため、照明については細心の注意が払われた。真夏の日差しを避け、照明が照らすカクテル光線の下白熱のレースが展開され、仕事帰りのお客様を中心に多数のファンが夜の競輪場に集い人気を博した。現在では多くの競輪ファンに親しまれている。

ナイター開催が浸透するにつれ、「ナイター競輪でグレードレースが見たい!」との要望が強まり、競輪界ではお客様の声に応えるため、2005年(平成17年)度に「サマーナイトフェスティバル【GII】」は、ナイター開催で行われる初の特別レース(グレードレース)として新設された。
2014年(平成26年)度までは2日制で開催され、9個実施される各予選競走の1着者が決勝競走に進出する自動番組編成方式で行われた。なお、2014年(平成26年)度は、ガールズケイリン3個レース(ガールズケイリンフェスティバル)も組み合わせ、12レース制で実施された。2015年(平成27年)度から、3日制での開催となった。また、2016年(平成28年)度から例年8月の開催から7月に開催月を変更した。

2016年(平成28年)度から選考基準は、前年11月から今年4月までの間に開催されるGI、GII及びGIIIの優勝者に加え、FIについても優勝回数上位者から出場する権利が与えられる。選考期間中に優勝しなければ、どんなトップ選手も出場することが難しいレースである。逆に選考期間中に優勝しさえすれば、グレードレースに出場できるチャンスが与えられることになる。

なお、グレードレースのナイター開催をより多くのお客様に楽しんでいただけるよう、2025年(令和7年)度から、4日制での開催になるため、2024年(令和6年)度が3日制での最後の開催となる。