平成25年度　全日本プロ選手権　自転車競技大会記念競輪

優勝者コメント

　今回、このスーパープロピストレーサー賞を走ることが出来て、まずはそこが嬉しい気持ちでいっぱいでした。その中で走るにあたって、福島3人と言うことで、先輩達に前を任せていただきました。自分のレースをすることも大事なんですが、任せていただいた以上は、ラインの先輩達にも勝機があるように、僕が先頭を切ることで僕にも勝ちがあるような、主導権を取れるようなレースを心掛けて走りました。その中で、今日戦った僕らのラインの他の6名の選手たちの中で勝って、このような賞がいただけて感謝の気持ちで一杯です。強い先輩達の中で走ることができて感謝の気持ち、うれしい気持ちというのがひとつのモノですね。
　レースはラインが3車でした。前回も成田（和也）さんとラインを組むことがあって、たくさんの事を教えてもらいました。ラインっていう強みを活かさないと競輪にならないと教えていただいたので、3車という強みを活かしたいと思って主導権を取りました。藤木（裕）さんが最初に動いたけど、その動きに合わせて自分が主導権を取って、武田（豊樹）さんが仕掛けてくるところ、藤木さんが下がっていくのが見えたので、あとは武田さんに合わせて、出来るだけ目一杯、行けるとこまで行こうと思って、ホーム前くらいから仕掛けました。武田さんと戦うことが大きいレースでは特に多くて、ダービーもその前の全日本選抜でも準決勝でいつも悔しい思いをしている。その中でどういう風に走ったらいいのかを学びながら、一日、一日を大事に過ごしながら、武田さんのところでも練習に混ぜてもらって、ライバルでもあると思うんですけど、そんな僕に色々アドバイスをしていただいたので、尊敬する先輩を相手に力一杯走ることが出来たことは、本当に嬉しかったです。今日のレースで逃げ切りというような勝ち方が出来たので、嬉しさもあるけど、感謝の気持ちも一杯です。
　全日本選抜では今日みたいな展開になって、ホームから仕掛けてバックでまくられる、粘った挙句最終2センターで抜かれたり、ダービーは直線まで頑張ってゴール前で抜かれて4着と悔しいレースがあったので、今日も油断できない中で、最後の最後まで併走で、むしろ武田さんが半車くらい出ていたので、どうしても負けたくないという気持ちだけで踏んで、直線ではガムシャラに踏んでいたので、武田さんに抜かれたか分からなかった。ゴールしたあとは5番と7番の神山さんと飯嶋さんが併走していたので、抜かれたんだろうなと思ってました。
　決定がでるまで（勝利は）分かりませんでした。先輩方のアドバイスが無ければ、初日のような積極的なレースが出来なかっただろうし、この前の別府記念でもいい成績が残せなかったと思います。アドバイスをくださった先輩方に感謝です。
　僕自身も他の練習場に混ぜてもらって、人と触れ合って学ぶことがありまして、武田さんをはじめ、練習以外でも長塚（智広）さんとお話をさせていただきました。競輪以外の方たちともお会いすることがありまして、競輪以外でも学ぶことが多かった。僕は福島出身ということで、東日本大震災を経験して、その中で応援してくださったみなさんたちに、何か恩返しが出来ることといえば、活躍して優勝してメディアで福島出身の新田祐大が頑張ってるってことを見ていただいて。ちょっとでも勇気につながれば、恩返しにつながればと思って走るようになってから、自分の力だけじゃなく、応援してくださる、後ろから押してくれるものがたくさんあるなと思いました。
　（来月、岸和田で高松宮記念杯があるが）今回走った選手もG1になったとたんに人が変わったように強くなると思うので、僕も油断せず、今以上に力を出せる状態を作って、また来月ここ岸和田競輪場に来て、優勝できるように頑張りたいと思います。
　（明日も競技があるが）いつも全プロは競技の方を頑張っていたが、昨年はオリンピックが近くて出場を辞退したんですが、それまではずっと（1kmTTで）連覇を続けているので、一度は止まってしまったかもしれませんが、明日は出場する以上、必ず優勝をもぎとって、応援してくださるみなさんに、応援してよかったと思っていただけるよう、熱い走りが出来るように頑張ります。