優勝者コメント

　（初のGI決勝で、同期同班の吉田拓矢との連係だったが）5時前の選手紹介のタイミングで雰囲気が楽しくて、拓矢に楽しみになってきたって話をしたら、拓矢が楽しみましょうっていうことで、本当にリラックスして臨めましたね、緊張感なく。（昨晩も）爆睡でした（笑）。自分でも驚きですね、緊張せずに本当にリラックスして臨めたんで。（レースは、阿部がスタートで出て前から2番目の位置が取れたが）出ないと後ろだったんで。拓矢が前が欲しいってことだったんで、一番前は取れなかったんですけど、一つでも前にと出たのが勝因かなと思うんで、そこは良かったかなと思います。（勝負所では吉田が切った上を松本貴治が叩きに来て3、4番手が取れたが）ジャンのタイミングで拓矢が切ったら、松本さんが来るなって思ったんで、あとはみんな自在性のある選手なので内を空けないようにとか、まずは追走すること。バックでは掛かり良くて追走に集中してましたね。余裕はなくて、まずは拓矢を追走することを考えて。次に荒井（崇博）さんが出て行ったんで、そこに切り替えて。内（から）ドンと貰ったのはあったんですけど、しのげたのが良かったですね。（優勝は）荒井さんを差せたのは分かったんで。入線1着なのは分かったんで、普段あまりガッツポーズとか優勝してもしないんですけど、何か勝手に興奮して出てましたね。ゴール前は必死で（自分が）1着に入ったのは分かったんですけど、1周回ってきて（渡部）幸訓さんが転んでいるのを見て、もしかしたら（位置取りの選択次第では）自分かなっていうのがあったんで。ちょっとガッツポーズを後悔しかけたんですけど。普段お世話になっている幸訓さんが転んだので手放しでは喜べないですけど、まずは優勝できたことを喜びたいです。（シリーズを迎える前はこの結末は）いや、まさか、まさか。同県の和田（圭）さんと1回今期失格してるんで1班勝負だから一次予選55（着）取りたいな、111点取りたいなってなんて話してたらまさか（笑）。（1班どころかS班を取れたが）びっくりですね本当に。自分が一番びっくりってよく言いますけど、誰しもがびっくりしてますね。本当に心から楽しめましたね今日は。3日間、勝ち上がりで（勝負服が）ピンク緑緑緑ときてまさか優勝するとは。（107期では3人目のタイトルホルダーになった実感は）ないですね。なんかここからS班の重圧が掛かってくるってみんな言うんですけど、それも分からないし、自分らしく頑張りたいです。（宮城勢では1983年オールスターを勝った菅田順和以来のGI優勝と思われるが）宮城の人たちもまさか自分がって今思ってるでしょうね。でも、宮城からこうやって自分が優勝できて良い雰囲気にしていければなって思います。（グランプリ出場が決まったが）何月何日にグランプリかも分かってないです（笑）。（年末は）FI勝負だなって思っていました。1月にあっせんが止まるので、ダービーの賞金を少しでも稼ぎたいと思っていました。（家族は）妻と子供1人。すごく喜んでくれますね。家事全般を任せているんで。本当に自分の好きなように競輪のことに集中させてもらっているんで本当に感謝です。（賞金の使い道も）何も考えていないですけど。今（優勝賞金）5000万っていうのも知ったし。見てなかったんでそこまで。正直、9着賞金見てました。（表彰式後の胴上げは）本当にみんな暖かく迎えてくれて。数々GIを見てきた新田（祐大）さんが優勝者が出てこんなに爆笑したのは初めてだって。昨日も言ってたんですけど、決勝に乗ってこんなに大爆笑が起きるのは初めてだって。（過去に日本一になったのは）大学生のときの何かの自転車競技で一度。それくらいですね。

第67回 朝日新聞社杯競輪祭

（2025.11　小倉）