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 韓国には現在3場の競輪場がありますが、ここではソウルにあるチャムシル競輪場に行き、韓国語がわからなくても競輪を楽しんでいただけるようにご案内します。

○開催

 チャムシル競輪は、9月のお盆の時期と厳冬期は休催ですが、それ以外は毎週末の金・土・日3日間で開催されていますので、旅行で競輪を楽しみたい場合は週末を日程に組み込む必要があります。また、厳冬期は他場の場外発売や開催そのものがない場合もあるので事前に日程の確認が必須です。基本的に本場開催は3月から11月までと考えておいた方がいいでしょう。
 各開催は12月に行われるオールスター競輪(2005年は12月2日~4日)を頂点に、その下に大賞競輪(2005年は全7大会)、一般競輪とグレード分けされています。
 金曜日はS級A級B級のそれぞれの予選、土曜日は勝ち上がり関係無しの1発勝負、日曜日は初日予選を勝ち上がった選手でS級の決勝戦を中心に行われます。発走時刻は開催時期によって異なり、2005年の場合2月~6月は1R発走が11時頃・最終R発走が18時頃、7月~8月が1R発走14時頃・最終R発走が21時頃、9月~10月が1R発走13時頃・最終R発走が20時頃、11月~12月が1R発走12時頃・最終R発走が18時30分頃となっています。発走時刻を見ればお分かりの通り、今年から夏場はナイター開催で行われています。

○競輪場へのアクセス
 
 チャムシル競輪場へのアクセスは様々な手段がありますが、韓国語が分からない場合は地下鉄で行くのが一番安くて確実です。地下鉄5号線の「オリンピック公園(オリンピックコンウォン・olympic park)駅」が最寄り駅となります。地下鉄5号線は路線図では紫色で表わされています。韓国では駅にそれぞれ番号が振られていて、オリンピック公園駅は「P550」です。ソウル中心部から向かう場合は、馬川(マチョン・Macheon)行きに乗ってください。地下鉄5号線は途中の「江東(カンドン・Gang-dong)駅」(駅番号は448)で二つに行き先が分かれますが、上一洞(サンイルドン・Sangil-dong)行きに乗ってしまうと到着できないので、乗車前に確認しておくか、不安な場合はカンドン駅で一度降りて電光掲示板で行き先を確認すると確実です。

 オリンピック公園駅に着いたら3番出口から地上に出ます。目の前に横断歩道があるので向こう側に渡り、右側に歩きます。3分ぐらい歩くとT字路にぶつかるので左に曲がります。また3分ぐらい歩くのですが、車が来ない時に向こう側に渡っておきましよう。しばらく歩くと右側に「SBS」という看板がある建物が見えるはずです。これはテレビ局の中継センターですが、目指す競輪場はこの隣にあります。中継センターを過ぎて車がたくさん停まっているところが競輪場の駐車場です。そのまま直進すれば、チャムシル競輪場バック側入り口に到着します。

 


○入場

<写真提供:ソウルナビ
www.seoulnavi.com >

 入り口に入場券売場があるので、係員に特に何も言わなくてもお金を出せば入場券とお釣りがもらえます。入場料は400ウォン(約40円)です。また手荷物を持っている場合は入場時に中を確認されますので、中を見せられるように準備をしてから入場してください。かなり厳しくチェックされますよ。

 無事に入場さえしてしまえば、日本の競輪場に行かれたことがある方は雰囲気が同じだということにすぐ気づくはずです。入ってすぐの場所で出走表や各種ガイドを入手しておきましょう。正面には案内所があるので、日本語のパンフレットをもらうことができます。また、入って右側には専門紙売場があります。専門紙は雑誌のようなタイプで1部2000ウォン程度です。ハングルが読めなくても記念に1冊いかがですか?


○予想

 では一番重要な予想をしてみましょう。韓国競輪では日本のようなライン戦は禁止されています。番組を編成する際にも、同郷や関係が近い選手同士はなるべく同じレースを走らないように配慮しているそうです。だから地乗りはありません。その代わりに、前検日に撮影するビデオが選手紹介として放映されます。このビデオはローラーの上でペダルをこいでいる選手の様子を一人ずつ撮影しているのですが、その時選手はジーッとカメラ目線でただひたすらペダルをこいでいます。日本で見慣れていないからかもしれませんが、かなり面白い絵になってますので、これは必見です。もちろん予想の参考にはあまりならないかと思いますが。

 日本の競輪の場合はファンの皆さん独自の予想理論があると思いますが、韓国語が分からない場合はやはり数字に注目するのが一番でしょう。ここでは出走表を例に、予想に必要な最低限度の数字と韓国語を説明します。脚質や決まり手等はないので、それらの情報は専門紙を見る必要があります。

 韓国競輪ではヨコの動きを厳しく規制しています。これは韓国競輪発祥当時、選手の絶対数が少なかったので、落車が多発した場合開催できない恐れがあったためです。さらにライン戦も禁止されているということで、レース展開は自転車競技のケイリンと同じような印象を受けます。一言で言えば「踏めるところから全力で踏む」という感じです。したがって、展開不利になった場合は追込型であっても自力で発進しますし、展開次第では先行もします。決まり手に自力がない選手は、少し実力が落ちると考えた方がいいのかもしれません。

 オッズの見方は以下の通りです。

2 連 単
1
2
3
4
5
6
7
1
13.2
41.9
55.4
42.1
16.4
313.8
2
6.5
12.7
20.1
14.6
5.2
83.2
3
58.9
34.4
95.6
123.3
36.2
470.1
4
81.7
49.5
110.6
102.4
46.3
493.1
5
81.0
46.5
126.1
128.9
42.2
572.6
6
10.1
5.8
17.2
22.7
17.8
99.7
7
999.9
876.3
999.9
999.9
999.9
780.4

 ここでは2連単オッズを例にして説明します。縦軸が1着・横軸が2着を表わしています。例えば、1-2は13.2倍、2-1は6.5倍です。
 また電光掲示板などでは小数点が表示されていない場合があります。その場合はあまりにオッズが高すぎるので気がつくはずです。例えば電光掲示板で65と出ていたら、それは6.5倍を表わしているのでご注意下さい。

 ライン戦ではないので、車券の売れ方も一人の選手のアタマから総カブリというのが基本になっています。まずアタマを決めて、ヒモはどうするか、ウラはあるのか、というのが基本的な人気順となっているようです。ブロックもないので、本命選手は中団からのまくりという戦法がほとんど。それはもう鮮やかに決まります。ということで、オッズに逆らわずヒモ穴を狙うのがいいのかもしれません。もちろん本命選手が飛んだときには、場内は総立ちで穴党ファンの大歓声に包まれることになります。

○車券購入

<車券売り場>

 予想が決まったら実際に車券を買ってみましょう。日本と同じでマークシートにレース数・賭式・買い目・金額を記入して窓口にお金と一緒に渡します。
  マークシートは壁に備え付けられた入れ物に入っていて、1枚ずつ下に引き出して使います。また、マークシートに記入できるのは黒のサインペンだけですが、日本の鉛筆のように競輪場に用意されてはいないので、事前に用意しておくか売店で購入してください。1本1000ウォンもしません。
 マークシートの記入方法はこちら>>

 賭式は、単勝・複勝・2連複・2連単・3連複の5種類です。日本と違い枠番はありません。2連単と3連複に人気が集まっています。7車立てなので、日本に比べるとどうしてもオッズが低い印象を受けてしまいます。また、車券を購入できる最高金額は50000ウォンまでと制限されています。それ以上の金額を記入しても受け付けてもらえないので注意しましょう。
 
 マークシートとお金を準備したら窓口に向かいます。日本と違い、窓口には右と左2つの穴が開いています。右の穴からマークシートとお金を同時に係りの人に渡します。発券処理をすると左の穴からおつりと車券を渡してくれるので受け取ります。これで車券が買えました。あとはレースを待つだけ。
 
○レース

 

 バンクは木製で、1周が333m、最大カントが38度でかなりの傾斜です。レースは2025m、先頭固定、6周競走で行われます。スタンドはバンクを取り囲むように設置されているのでどこからでもレースを観戦できますが、ホームスタンドでの観戦がやはりお客さんも多く雰囲気もあり、また窓口も近いのでオススメです。指定場所以外は禁煙ですので、タバコを吸っていると拳銃を持った警察官に注意されてしまうので気をつけましょう。

 ユニフォームの色は7番車がピンクですが、それ以外は日本と全く同じですから違和感なくレースを楽しめるはずです。レーサーパンツは、赤地に5つ星がS級(特選級と呼んでいます)、緑地に5つ星がA級(優秀級)、白地に5つ星がB級(選抜級)です。ちなみに選手数は約600人で、その内S級は123人です。

 レース進行は日本とほとんど同じ。青板・赤板・打鐘は全て同じです。先頭員は赤板ホームで退避します。日本と違うのは、周回中の位置取りのため選手がかなり激しく動くところ。その動きは日本のようにジカ付けするためではないようで、強力先行選手にマークしていた選手がわざわざマークをはずしたりするなど、日本の競輪に慣れているとちょっと首をかしげたくなるような場面も見受けられます。2連単で狙った自力・マークの組み合わせで周回しているのに、わざわざマークをはずされるとそれはもうドキドキもので、「ムダ脚使わないでちゃんとマークしてくれ!」と思わず叫びたくなってしまいます。もちろん選手としては、勝負所で上手くマークするか前団にいられるように作戦を立てているはずですが、周回中でも日本とは違ったスリルが味わえてしまえます。

 レース中の雰囲気は日本以上に熱いかも。思いっきり声を出して応援してください。韓国語で声援を送ったり悔しがると気分が出ていいかもしれないですね。

○払い戻し

 見事に車券が的中したら払い戻しをしましょう。韓国競輪では専用の払い戻し窓口がなく、車券を発売しているところで払い戻せます。係りの人に的中車券を出せば、特に何も言わなくても払い戻してもらえますので、お金を受け取るだけです。

○競輪場グルメ

 レースだけではなく、いろいろな食べ物(あえてB級グルメと呼ばせていただきます)があるのが競輪場のいいところ。ここチャムシル競輪場にも食堂や売店がたくさんあります。競輪場ならではの食べ物というわけではないですが、街中の屋台で売っているようなトッポッキ(餅の甘辛味噌炒め)や、おでん(魚の練り物)など、何を食べても安くておいしいです。また食堂では、韓国語がわからないと街中ではちょっと入るのに勇気がいるような(ハングルだらけの)店に出てくる、本当に庶民的なメニューが揃っていて、パワー溢れるソウル市民の雰囲気を存分に味わえます。 

 韓国語がわからなくても、十分に楽しめる韓国競輪。ソウルへの旅行のついでに、日本とはちょっと違った競輪を楽しんでみてはいかがですか。


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