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 第1回日韓親善競輪は、1998年10月11日から2日間の日程で北九州メディアドーム・小倉競輪場のオープニングイベントとして開催されました。日本の競輪発祥の地・小倉競輪場に隣接して建設された北九州メディアドームは「21世紀型競輪場」として華々しくオープンすることになりましたが、北九州市は国際交流を市政の基本としていて、韓国との交流を図る一環として「日韓競輪エキシビジョンレース」をオープニングイベントとして企画しました。韓国から招待された選手は当時の賞金王ウォン・チャンヨン選手を筆頭にトップクラスの選手13名、一方迎え撃つ日本勢は福岡支部のA級1班からA級4班までの選手8名でした。初日となる11日には、韓国選手7名によって行われる韓国競輪2個レース、及び9車立てで行われる日韓親善競輪1個レースが実施され、翌日12日には9車立ての日韓親善競輪1個レースが行われました。A級選手相手とは言え、韓国のエース・ウォン選手が大活躍し、第1回日韓親善競輪は韓国が全勝という結果に終わりました。日本としては残念な結果に終わりましたが、ファンや選手からも好評をもって迎えられ、新しい日韓交流の形が生まれました。

■第1回 1998年10月11日~12日 北九州メディアドーム

日本代表選手
結果
レース動画
武谷俊一A1
城戸崎隆史A1
今村康志A2
俵裕一郎A2
岡村正次A3
安田隆A3
菊地優A4
小笠原秀樹A4
初日
1着ヨン・ソッキル
2着岡村正次
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1番安田・4番小笠原・6番菊地・8番岡村
ウォン・チャンヨンの豪快な先行に日本勢は誰も仕掛けられない
2日目
1着キム・ボヒョン
2着ヨン・ソッキル
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1番城戸崎・3番武谷・5番今村・9番俵
武谷がマーク戦で挑む!
城戸崎とウォン・チャンヨンの壮絶な主導権争い!


 第2回は舞台を韓国に移し、1999年10月2日から2日間の日程で「チャムシル競輪開場5周年記念」として行われました。今回の日本代表選手は福岡支部のS級を中心としたメンバーで、中でも超トップレーサー・吉岡稔真選手が参加するなど話題を集めました。選手団は日本での競走直後に現地入りし、悪天候の影響もあり一度もチャムシルバンクで走ることなく初日を迎えることになってしまいました。さすがの吉岡選手も慣れないバンクに苦戦し、初日は先行するも直線追い込まれてしまいます。2日目は重い走路に対応した調整にしてレースに臨み、第1回で日本に1勝もさせなかったウォン・チャンヨン選手の先行を豪快にまくって1着。韓国の競輪ファンは、無敵のエース・ウォン選手の先行をねじ伏せたその「FIまくり」に酔いしれ、吉岡選手に大きな声援を送りました。
 

■第2回 1999年10月2日~3日 チャムシル競輪場

代表選手
結果
レース動画
結果
レース動画
吉岡稔真S1
高田誠S1
吉本義紀S3
古田基S3
森友明S3
瓦田勝也A1
黒永慎司A2
西村将己A2
初日1R
1着
キム・ボヒョン
2着
吉本義紀
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2番瓦田・4番吉本・6番高田
瓦田はウォン・チャンヨンに合わされ不発
高田の捲りも一歩届かず
2日目1R
1着
ヨン・ソッキル
2着
古田基
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1番瓦田・3番古田・5番西村
・7番森
西村が赤板先行も韓国勢にはまられてしまい番手捲りの餌食
瓦田の捲りも不発に終わる
初日2R
1着
ヨン・ソッキル
2着
古田基
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1番森・3番古田・5番吉岡
・7番黒永
吉岡のホームカマシも重いバンクで直線追い込まれてしまう
2日目2R
1着
吉岡稔真
2着
高田誠
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2番高田・4番吉岡・6番吉本
韓国のNO.1ウォン・チャンヨンの番手捲りをFIまくりで吉岡が沈める
日本勢にとっては初の勝利となった

 第3回は再び北九州メディアドームで2000年10月18日から2日間の日程で行われました。北九州メディアドームはこの開催から公営競技界では近畿以西初となるナイター競輪をスタートさせるということもあり、その記念イベントとして日韓親善競輪が行われました。今回から、初日は予選2個レース、2日目は決勝戦・順位決定戦と勝ち上がり制度が導入されて実施されました。初日の予選は日本勢が主導権を取り上位を独占しましたが、2日目は決勝戦・順位決定戦ともに韓国勢が二段駆け・三段駆けを繰り出し韓国勢の勝利となりました。

■第3回 2000年10月18日~19日 北九州メディアドーム

日本代表選手
結果
武谷俊一S3 黒永慎司A1
野田正A1 古田基A1
竹中太A1 内田浩司A1
片山彰A1 瓦田勝也A1
決勝戦
1着チャン・ボギュ
2着黒永慎二


 
 その後、SARSの影響によりしばらく開催が見送られましたが、今度は舞台を立川競輪場に移し2002年2月2日から2日間の日程で第4回日韓親善競輪が行われました。トップクラスを派遣してきた韓国勢に対するは、当時S2の廣川貞治選手と深井高志選手や新鋭・岡田征陽選手。予選は日本勢が上位独占し力の違いを見せ付けましたが、2日目の順位決定では韓国勢の勝利と韓国側も意地を見せました。決勝戦は岡田選手が先行し深井選手が直線追い込み優勝、日本勢で上位独占という結果となりました。普段333mバンクで競走している韓国選手には、立川競輪場の長い直線にとまどいがあったようです。

■第4回 2002年2月2日~3日 立川競輪場

日本代表選手
結果
廣川貞治S2 深井高志S2
恩田繁雄A1 一村好伸A1
高山聡A1 藤井克信A1
晴山裕之A1 佐藤真一A1
岡田征陽A1  
決勝戦
1着深井高志
2着恩田繁雄

 第5回は2004年5月29日から2日間の日程で、今度は舞台をチャムシル競輪場に移し、「チャムシル競輪開場10周年記念」として行われました。韓国側は今回ホーム戦ということで、参加選手はここに備え直前に合宿を組み、また作戦を十分に練った上での戦いでした。その作戦が見事に成功したのが決勝戦。初日に強烈なまくりを決めていた岡田征陽選手を相手に韓国勢は三段駆けで立ち向かいました。しかも先頭で力尽きた選手がアウト側に退避するなどほとんどチームスプリント状態。さすがのヤンググランプリ覇者もこの作戦の前には完全に力を封じ込められ、キム・チバム選手の優勝という結果になりました。首斬りポーズで勝利をアピールするキム・チバム選手、わが国への勝利をアシストできた韓国人選手のガッツポーズ、そして熱狂的な声援を送る韓国競輪ファン。日韓親善競輪が国家としての威信を賭けた、いかに重要な大会として考えられているかが伝わってきます。


■第5回 2004年5月29日~30日 チャムシル競輪場

代表選手
結果
レース動画
結果
レース動画
佐藤真一S1
山口健治S2
恩田繁雄S2
一村好伸S2
齋藤将弘S2
高橋大作S2
岡田征陽S2
初日予選
1着
岡田征陽
2着
キム・チバム
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1番齋藤・3番佐藤・5番高橋
・7番岡田
高橋大作の先行を捲るキム・ミンチョルをさらに岡田が豪快に捲る
韓国のファンは岡田に大きな声援を送った
2日目
順位決定
1着
佐藤真一
2着
高橋大作
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1番一村・3番高橋・5番山口・7番佐藤
高橋の先行力が韓国勢を完封する
マーク陣も好ブロックでアシスト
初日予選
1着
ホング・ソッハン
2着
キム・ヨンソプ
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2番山口・4番恩田・6番一村
日本勢は自力型を欠く厳しい展開
恩田が飛びつきで善戦するも連独占を許してしまう
2日目決勝
1着
キム・チバム
2着
キム・ヨンソプ
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2番岡田・4番齋藤・6番恩田
韓国勢が三段駆けで岡田を粉砕する
キム・チバム選手の勝利のアピールは必見です!
表彰式 レース動画はこちら>>
齋藤将弘選手が日本代表で挨拶しています

 そして第6回日韓親善競輪が今年は日本に帰ってきました。通算成績では日本の10勝8敗と勝ち越してはいるものの、ホーム戦のここ、どうしても負けられません。日本代表選手は競輪ファンの声援を受け、必ずや日本の競輪選手の強さを見せてくれるはずです。熱闘の系譜に、今年また新たな1ページが加わることになるでしょう。
 


 
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