【平野末吉杯】
渡部哲男が格上のスピードを見せつける
渡部 哲男
(S級2班・84期 愛媛・27歳)
FI戦は吉田勇人、岡田征陽、廣川貞治らの地元・関東勢がライン的には有利だが、優勝候補の筆頭はやはり格上の渡部哲男だろう。渡部は8月のふるさとダービー富山で決勝2着と健闘したが、次場所の函館記念で落車して2カ月欠場している。しかし、欠場明けの京王閣GIIIでは準決勝1着で優出。全日本選抜競輪も決勝まで勝ち上がっており調子に不安はない。それでも万全とはいえない状態なので先行では苦しいが、得意の捲りなら優勝が狙える。
地元勢では廣川貞治が近況好調だ。11月の玉野FIでは2連勝の勝ち上がりで決勝2着、12月の大宮FIでは小林大介の捲りに乗って大外強襲して今年2回目の優勝を飾っている。今回は目標とする吉田勇人が自在型なので過信禁物だが、11月の取手FIの準決勝が逃げて2着、小倉FIの初日特選が逃げ切りと近況は先行にも意欲的なので、廣川が付けば積極的な仕掛けが期待できる。
志智俊夫と山口幸二の中部勢も侮れない。志智は11月の高松FIで捲りで今年6回目の優勝を飾っており、捲りの威力なら渡部哲男にヒケをとらない。山口幸二も近況は目立った活躍がないが、FIではやはり格上の存在といっていいだろう。
PAGETOP▲
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.