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6人揃った北日本勢が強力!
永井が積極策なら波乱も十分だ!

 今年のヤンググランプリは6人揃った北日本が強力だ。ラインがしっかりしているのも北日本だけで、GI競輪やGII競輪でも目覚ましい活躍を見せている岩手の佐藤友和が中心になるが、単騎の永井清史、北津留翼、石橋慎太郎が対北日本でどんな作戦に出てくるかも見所だ。
 
脚力上位の佐藤が捲りで決着をつける!
 
 昨年のヤンググランプリ05(平塚)では北日本が4人で結束し、番手を回った山崎芳仁が優勝しているが、今年はさらに2人増えて6人となりますます強力となった。昨年の北日本は4人でうまく連係したが、6人で折り合うのはさすがに難しいので、今年は渡邉一成-成田和也-金成和幸の福島トリオと佐藤友和-菊地圭尚-明田春喜の岩手プラス北海道の2つのラインに分かれるだろう。
  しかし、別線勝負とはいっても同じ北日本同士なので真っ向からの叩き合いは避けるはずで、レース中はうまく連係し合って北日本から優勝者が出るように走るのが濃厚だろう。
 
   
渡邉一成選手
成田和也選手
金成和幸選手
渡邉 一成
(S級1班・88期 福島・23歳)
成田 和也
(S級1班・88期 福島・27歳)
金成 和幸
(S級2班・88期 福島・27歳)
 
 今年の9人の中で積極性で一番なのが福島の渡邉一成だ。直近4カ月のホーム回数が19回、バック回数が22回は群を抜いているし、10月の奈良FI、川崎FI、11月の和歌山FIと優勝しており、調子もいい。昨年のヤンググランプリでも山崎芳仁を連れて先行しており、今年も渡邉の主導権取りが濃厚だ。
 
 福島トリオが主導権を取り、その後ろの4番手を佐藤友和らのもうひとつの北日本ラインが追走していく展開になれば、佐藤の優勝のチャンスが高くなる。9人の中では近況の成績も脚力も佐藤が一枚上だからだ。先行する渡邉の番手から成田が番手捲りを打ったとしても、佐藤の現在の調子を考えるならば、成田のさらに上をきれいに捲っていけるだろう。
  佐藤は7月のサマーナイトフェスバル(函館)の決勝2着で一躍注目されたが、11月のふるさとダービー防府でも決勝は3着ながら勝ち上がりは無傷の3連勝と乗りに乗っている。競輪は同地区の選手が揃いすぎると連係がちぐはぐして総崩れになるケースが多いが、このヤンググランプリに関しては北日本があっさりと上位独占を達成してくるだろう。
 
佐藤友和選手
菊地圭尚選手
明田春喜選手
佐藤 友和
(S級1班・88期 岩手・23歳)
菊地 圭尚
(S級1班・89期 北海道・26歳)
明田 春喜
(S級2班・89期 北海道・25歳)
 
展開がもつれれば石橋の捲り一発も十分だ
 

 永井清史、石橋慎太郎、北津留翼の3人はどう出てくるのか? 石橋は捲り主体なので、永井の積極性に賭けて永井との連係が考えられる。
  昨年のレースでは渡邉一成が打鐘からカマしたが、永井は最終ホーム8番手から巻き返して北日本ラインを捲り切っている。3番手に山崎芳仁に切り替えられて永井は8着に終わったが、巻き返しのタイミングは抜群だった。
  しかし、今年は4番手に佐藤友和がいると、佐藤に合わされて先捲りを打たれてしまうので後方からの巻き返しは難しくなるだろう。
  となると、永井も4番手を狙いにいって佐藤との競り合いもあるかもしれない。4番手の取り合いが長引くようなら石橋が切り替えての捲り一発があるだろうし、中団がもつれにもつれるようなら、単騎の北津留翼の大ガマシが決まってしまう可能性もある。

 
永井清史選手
石橋慎太郎選手
北津留翼選手
永井 清史
(S級1班・88期 岐阜・23歳)
石橋 慎太郎
(S級1班・88期 静岡・23歳)
北津留 翼
(S級2班・90期 福岡・21歳)
 
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