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神山 雄一郎

A A型

神山選手の師匠は、荒川博之(栃木・49期・引退)。自分に対しほとんど何もいうことなく、すべての面において自由にさせてくれたという。「とにかく一生懸命練習していたから、その気持ちが師匠にも伝わったんでしょうね。何も努力していなかったら、叱られていたと思います。」自分が師匠の立場となった今もその教えは健在。弟子たちにはアドバイスをするだけで細かいことはほとんど言わない。

「今までの競輪人生でベストレースだと思うものはたくさんありますが、強いてあげるならば特別競輪(GⅠ)での初優勝かな」と、1993年に地元宇都宮競輪場で開催された「第36回オールスター競輪」の優勝をあげた。前年のオールスターでは成績が悪かったので一念発起して、苦しい練習を続けた結果の優勝だったという。

B ベストレース
C 超自然体

きっちりと目標や綿密なスケジュールを立てることが苦手。「練習をしたいときに練習をして、お腹が空いたら食事をする、眠くなったら眠る、それが自分にとって一番身体がラクだと思います。あれしなきゃこれしなきゃと時間に自分をしばりたくないんですよ。」と話す。これぞ、究極の超自然体といえるだろう。

D 弟子への思い

神山には、飯嶋則之(栃木・81期)、神山拓弥(栃木・91期)の2人の弟子がいる。その場その場でアドバイスをすることはやろうと思えばできるが、彼らに伝えるものがあるのか自分自身もわからないと話す。「彼らに望むのは、レースも練習も一生懸命であってほしいということだけ。余計なことを考えずに競輪に打ち込んでほしいですね。弟子たちはそれがわかっているから、僕は何も言うことがありません」。

F ファンの存在

「ファンの存在はありがたいですね。おそらく、自分の走りを見てその気持ちをわかってくれていると思っているので、期待には常に応えたいと思っています。グランプリで優勝していないから、まだまだ応援してくれるのかな(笑)。」デビュー当時からの神山の熱狂的なファンも多い。その気持ちに応えるべく、今年もグランプリ優勝を目標に掲げる。

G グランドスラマー

日本選手権競輪、高松宮記念杯競輪、オールスター競輪、全日本選抜競輪、寬仁親王牌競輪、競輪祭と、GⅠレースのすべてのタイトルを獲得している。グランドスラムの達成は、現行制度になってから、史上3人目の記録である。

J 17勝

特別記念(GⅠ)で優勝したのが17回。これは、競輪界史上最多記録である。また、記念競輪(GⅢ)では、2007年12月12日に開催された広島記念競輪での優勝により、現役選手の最高優勝回数記録を樹立。現在も、記録を更新し続けている。

「自転車が、好き」

自転車店を営む家族の影響で、幼い頃から自転車に親しんできた。今なお、自転車への興味は尽きることなく、「自転車をいじっているのが好きで、完璧なポジションを求めて、セッティングを変えたりするのは楽しいですね。自転車に触れていると、時間を忘れてしまうんです。」研究熱心な性格ゆえに、自転車のことが頭から離れることはないともいう。

自己分析~神山雄一郎とは~

「立ち直りが早く、落ち込まない性格が強みなのかな。感情の波が少ないというか、常にフラットな状態でいられると思います。グランプリで優勝するためには、気性が荒く、感情の波があったほうがいいのかもしれませんが、まあこれは性格なのでしかたないですね。いいように考えています。」誰もが認める温厚さと、常に変わらない態度。それが強さの秘密か。

自転車競技以外で、真剣に打ち込んだのが剣道。小学生から中学3年まで道場に通い、初段を取得した。スポーツ万能で、野球、サッカー、水泳、スキーなどいろいろなスポーツに親しんできたが「父から、1つに絞って極めてみろといわれたんです。それが剣道だったんです。」高校入学後は自転車競技で頭角を現した。

K 剣道
M 松島菜々子

好きな女性のタイプは松島菜々子。松島菜々子さんはステキだと思います。でも世の中にはかわいらしい方が沢山いますよね。選ぶのはなかなか難しいですね(苦笑)。

N 700勝

2008年9月14日、一宮競輪場で開催された「第51回オールスター競輪」の4日目、第10レース準決勝Bで1着になり、通算700勝を達成した。通算700勝の達成は、現役最多勝、史上67人目の記録である。

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