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山口 幸二

支部長の1日
どのようなスケジュールで一日を過ごしているのでしょうか?

練習をする日は、8時起床。低血圧で朝が苦手なので、競輪選手としては起きる時間が遅いほうでしょうね。軽めの朝食を済ませ、9時から12時までの3時間くらい、仲間と一緒に街道練習をメインで行います。昼食後は、大垣競輪場のバンクで午後の練習をします。なんだかんだと時間が過ぎて、夕食後は競輪をテレビで見たり、ブログを書いたり、読書をしたりしているうちに、23時には眠くなってしまうという生活です。

練習内容や練習仲間について教えてください。

練習メンバーは決まっています。同じS級S班の山田裕仁や弟(山口富生)、若手の選手などと一緒にしています。
午前中は、ゆっくり街道を乗っていることが多く、午後からのバンク練習は、自分の状態に合わせて必要な練習をするという感じですね。
スケジュール表を見ると、練習時間が長いように思われるかもしれませんが、実は、真剣にやれば1時間半くらいで終わる練習メニューなんですよ。休憩を挟みながら、バンクを周回したりもがいたりするのですが、その休憩時間が長くて(笑)。ラテン系でのんびりした性格なので、ダラダラとやるほうが性に合ってるのかな。

----ご自身をラテン系と言われましたが、選手をまとめる立場である選手会の岐阜支部長という大役も担っています。具体的にはどのような任務なのでしょうか?

競輪選手たちの待遇や練習環境を整えることを目的として、競輪関係団体に対し、選手代表としての意見を述べたり交渉したりと、選手と関係団体とのパイプ役のようなことをしています。業務は毎日ではありませんが、岐阜競輪場にある選手会の事務所での事務作業や、岐阜や大垣の競輪関係者との打ち合わせ、東京にある選手会本部での会議に出席もすることもあります。

----二束のわらじはかなり大変ですね。

仕事の内容はそれほど苦になることではありませんが、会議や移動で時間がとられてしまうため、練習時間の確保や身体的、精神的な調整、これが一番難しいですね。
レース前も業務はありますし、「練習したい」と思ったときに出来ない時もあります。
でも、支部長になってから、時間を守るようになりました。かなり時間には正確になったような気がしています。

選手をまとめたり、後輩にアドバイスをするお立場は、同世代のビジネスマンにも共通する部分があると思います。何か心がけていることはありますか?

「マントを脱がすのは、太陽」を座右の銘と決めて、以来、若手選手に対しては、褒めて伸ばすことが大切なのではと思い始めました。
それは、北風と太陽のうちマントを脱がせることができるのは、太陽だと理解したからです。以前は、真剣な話をするときに、すぐツッこんでけなしたり、茶化してしまったのですが、それでは相手に伝わらないと思いまして。
もちろん、叱られて伸びるタイプもいるので一概に褒めることがいいわけではありませんが、自分の心がけでいろいろ変わるんじゃないかなと思いますよ。

----さすが、選手のまとめ役の支部長ならではの発言ですね。

ビジネスマンになったことがないのでわかりませんが、組織や上下関係というのは会社も競輪の世界も同じ。自分の言動が、相手に与える影響も大きいわけですからね。ヤマコウの新たな一面が、見えたでしょ(笑)。

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