スタートの位置を取ったときに作戦通り運べればいいなと思いました。道中、坂本君が来たときに風が強かったので、先行するしない関係なしに誰が前を走っても、まくりの展開になればまくりが来るし、自分もまくれると思いました。先行になれば(佐藤)慎太郎さんも成田さんも付いてくれているので、その場合は自分の力を出し切れるようにということだけ考えていました。残り1周半では気持ちを冷静に持っていけました。あとは坂本君がホームで先行態勢に入って先行して、自分はまくりの展開になったので、先輩方が2人付いてくれてましたし、いけるところになったら止まってもいいという気持ちでガムシャラに前だけを見て走った結果、何とか坂本君を抜いて先頭に立つことができました。あとはゴールまで自分の中では長かったんですけど、ゴール線をめがけて突っ走りました。(ゴールした瞬間は)慎太郎さんが来ていた音がしたし、成田さんもゴール前すごく伸びる鋭い選手なので、どうかなと思いましたが、モニターで自分が写し出されていたので、とりあえず手を挙げちゃいました。今回、応援に来てくれていた師匠がいるんですけど、班目秀雄さんに高校時代からとてもお世話になっていて、やっとG1のタイトルを獲ることができて、そのお礼を言いたいと思います。(今年は)前半戦でかなりつまづきました。体調は良かったんですが、成績が付いてこなかった。毎年、半期間、どっちかが良くて、どっちかが悪いという感じだったので、なるべく体調が悪くても走り切るということと、なるべく落車だけをしないように、危ない競走をするよりは力を出し切るレースをしようと心がけた結果、後半戦は大きなレースで徐々に決勝に乗ることができましたし、成績に繋がってきたと思います。今年からオリンピックの選考基準の大会が始まっているので、今シーズンから来シーズンの3月に向けて、競輪も集中しないといけないんですけど、オリンピックを自分は目指しているんで、オリンピックにまずはいけるように、そっちのワールドカップや世界選を大事にしながらやっていきます。毎年、そっちの方の海外遠征を大事にしていると競輪の方も成績が上がってくる。あとは4月からは競輪の方に集中できるので、競輪の方でもまた成績が上がるように、もっとしっかり練習していきます。レースもまだ荒削りな部分があるので、そういうところもレースをしっかり見て学んで、来年のグランプリに出れるように一歩一歩、努力していきます。G1の優勝をできればいいなと思っています。でも、獲ろうと思って獲れるとは思っていない。自分に回ってくるタイミングがあると思うので、そこで獲れるようにしっかり準備はしておきたい。ファンの方から見ていて、前半戦の頃は自分から車券を買っていいのか、買って悪いのか分からないような選手だったんですが、後半は自信を持って走ることができましたし、ファンの方からの応援もたくさん頂くことができて、その応援のおかげで最後までしっかり走り切ることができたと思います。また、来年も自分の力を信じて頑張っていきたいと思うので、応援よろしくお願いします。 |