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PROFILE S級S班選手プロフィール

海老根 恵太

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E 海老根さんてどんな人? 競輪場での性格ですか?それともそれ以外ですか?(笑)競輪場ではかなり抑えていると言うか、おとなしくしている感じです。あんまりガンガンいくのもどうかなと思って、あえて控えめに(笑)。逆に発散するのは…家なのかな。でも基本的にはどこにいてもおとなしいですよ。まわりからは、多分、二人きりになったら場がもたないと思われてるんじゃないかな。静かな空気過ぎて。テンションあがる時って、あまりないと思います。感情の起伏があんまりないんですよ。でも、よく「勝手強い(自分勝手の意)」とかいわれますね。家族や同期に言わせると、半端じゃないらしいです(笑)。思いっきりB型気質で、マイペース。人にあまりあわせないところがあるのは自分でもわかっています。B型の自分勝手なところを直さなくちゃ、とも思ってない所がまさにB型なのかなあと。Bの中のB、って感じです。

E ブームは子供から発信される

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時間がある時には結構子供と過ごします。だから1人で本を読んだり、テレビを見たりして過ごすってことはあまりないですね。映画もあんまり観ない。でも、『風の谷のナウシカ』だけは、もう500回ぐらい観ています。子供がはまっていたので。子供がはまっているものが、我が家のブームになっちゃいますね。ナウシカブームの時は、朝起きたらナウシカ、練習から帰ってきてナウシカ、みたいな日々(笑)。今はビーズを並べてアイロンでくっつけるおもちゃがブームです。上の子が国旗にはまっていて、そのおもちゃでいろいろな国旗を作っているんです。パプアニューギニアとかトリニダードトバゴとか。今イタリア車に乗っているので、僕にはイタリアの国旗を作ってプレゼントしてくれました。作るのを一緒に手伝ったりもしますよ。「白いビーズ集めて」って指示されたりして。完全に助手の立場です(笑)

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I 1番ユニフォーム 初めて1番ユニフォームに袖を通した時は、やっぱり感慨深かったですね。ここまできたんだな、って。最初の頃は、全部のレースで連に絡まないと(=3着以内に入る)いけないなという気持ちで臨んでいました。当初はプレッシャーはそれほど感じなかったんですが、成績があまりふるわなくなってきてプレッシャーも感じ始めてしまって。でも気を取り直し、普通のユニフォームと同じように自然に馴染んでくるようになったんです。その頃から調子も戻ってきました。

N 仲間の存在は必要不可欠

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競輪は、発走機を出たら自分の力を信じるしかない。最後は己との闘いになります。でも、そこまでいくには、レース中のラインはもちろん、練習から一緒にできる仲間がいないと何も始まらない。そういった意味では、1人では何もできないと思うんです。だから、仲間の存在は自分にとって本当に大きいです。レースは9人でやるので、車輪感覚などを養うことが大事だし、みんなでもがいたり、先頭を交代したりという練習は1人では出来ない。仲間と一緒に練習することで学ぶことは多いです。練習後や競走終わりにみんなで食事に行ったりもします。この間、練習のあとにたまたまフットサルコートをみつけて、10人ぐらいでそのままフットサルしたんですよ。でも、全然走れなくて、すぐにみんなゼエゼエしちゃって。長友(サッカー選手)はやっぱりスゴイな、って思いました(笑)。普段の練習より疲れちゃって、汗もダラダラでした。でも、これからも仲間と時々やってみたいなと思ってます。将来的にはハロプロとの対戦を目指そうかと。どうしたらそこまで行けるのか誰もわかってないんですけどね(笑)

E 英雄と肩を並べる 自分にとっての英雄は、競輪選手で言えば、デビューした時から伏見さんと村上(義弘)さんです。とても強くて憧れましたね。今同じS級S班で肩を 並べて走るチャンスがあると言う事は自分にとって光栄ですし、もの凄く刺激になっています。いいモチベーションを保たせてもらいながら、自分も上を目指していきたいですね。

K 子供の頃の夢 ガソリンスタンドのおじさんになりたかったんです。子供ながらに、なんだか 憧れていて。あれをやってみたいなってずっと思ってたんです。大人になって、セルフスタンドで無事に夢が達成されました。セルフスタンドが普及してくれたおかげです(笑)。もうひとつ、スポーツ選手になりたいという気持ちもずっとありましたね。もともとは野球とかサッカーの選手になりたかった。学生時代に陸上をやっていたのは、足が速ければどんなスポーツにも活きるかな、と思ったからというのもあるんです。

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E エビちゃんコール

そういうコールで呼んでくれるのは、自分的には凄く嬉しいですね。でも、世間的にはエビちゃんって言うとモデルさんをイメージされると思うんで、僕がその名前でいいのかなあと思います(苦笑)。観客の声は意外によく聞こえてます。以前、岸和田かどこかで先行して逃げ切ったことがあったんですけど、その時に「エビちゃんが押切もえだよ!」っていうオヤジギャグが客席から聞えて。さすが関西人だなって感心しちゃいました。競輪場によって雰囲気も全然違いますね。調子悪い時に「そんなことじゃエビフライにしちゃうぞ!」って言われたことも(苦笑)。でも僕のレースを見てくれているということなので、しっかり期待してくれるファンのためにも頑張らないとですね。

I 息抜きは子供と車

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リラックスできるのは、子供と遊んでる時ですね。あと、車の雑誌を見ている時も癒されている感じがします。今の車を乗り替える気はまだないですが、いろいろな車の写真を見ているとワクワクしますね。「車を新しくすると成績がよくなる」ってジンクスがあるんですよ。実際、前も車を替えた時期が良かったんです。だから買い替えたい気持ちも出てきたりはしますね。もし次に狙えるなら、ランボルギーニ ムルシエラゴに乗りたい。あんまり派手な車に乗っちゃうと子供がいじめられないかなって心配しながらも、イメージだけはどんどん膨らませてます(笑)。

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T 千葉の魅力

生まれは埼玉の春日部で中学まではずっと埼玉。高校から千葉に来ました。千葉はいい所ですよね。海があるし、人気のアミューズメントスポットも充実していますし。最近は、休みの日に館山の方に家族と行きますよ。カニとかヤドカリなんかを探しながらのんびり過ごしています。家から気軽に行ける距離でそういうスポットがあるのはいいですよね。

A 熱くなっているものと知られざる過去 大河ドラマの『江』ですね。大河ドラマはよく見ます。『篤姫』を見て鹿児島行きたいと思ったり、舞台になっている地方に想いを馳せるのも楽しい。歴史に結構興味があるんですよ。嫁が社会の教員免許を持っているので、いろいろな解説を聞きながら見られるのも楽しくて。そうそう、僕も保健体育の教員免許を持ってるんです。教育実習も行きましたよ。体育の授業でみんなをまとめるのが本当に難しく、整列してもらうだけでも一苦労でした。教師は向かないなって自覚しました(笑)。進路をどうするかにあたって考えたんですが、卒業後に会社で働く自分が想像できなかったんですよね。会社入ってもお茶汲むぐらいしか自分にはできないだろうし(笑)。その中で競輪選手という選択肢が出てきたんです。たまにそうやって突然ひらめく時があるんですよね。結果、今の自分があるわけですから、教育実習も大事な過程だったのかもしれませんね。