特に決まっていないんですよね……。練習の日は起きる時間はバラバラ。目覚まし時計も使ってません。自然と目が覚めるのに任せているんです。朝5時ぐらいから起きてることもあれば、もっとゆっくり寝ていることもあります。目が覚めた感じでそのまま早朝練習に行くことも。起きた時の感触っていうのを結構大事にしています。朝起きた時の自分の体と相談しながら決めていくようにしてるんですよ。
だから練習メニューも日によって変わります。若い時は結構キッチリやってましたけど、あまり決めすぎると体に負担が残ることが多くなったんで。この体調なら、今日はちょっと強めに練習放り込めるな、とか。
一日の決まった習慣もないですね。ストレッチしながら、自分の筋肉と対話することは日々してますけど。毎日決まってるのは、朝食を子供たちと一緒に食べることぐらいです(笑)。キッチリしてそうだと言われることもあるけど、全然違いますよ。ホントにもう、競輪を離れたらものすごく堕落した人間です(笑)。
集まって来たメンバーと一緒に実践を意識した練習もしますし、体に疲れが残ってる時なんかは、一人で感覚的なトレーニングをすることが多いですね。朝起きたら自分の体と相談して、その日ごとに課題を考えます。
基本的には、一日の流れはだいたい同じ。バンクに入る時はバンクっていうのはあまり変わらないですね。ただ、バンクの中で練習する種目が毎日違うって感じですね。具体的なところだと、ペダリングを意識した練習に終始することもあるし、とにかく徹底的に追い込んでしまうっていう練習で終わることもある。自分が目標としているレースを数か月先において、おおまかに調整していく感じですね。その目標に向けて、毎日の感覚を大事にしながら、早く走れる感覚を身につけるためのトレーニング。日々のコンディションに合わせて、強く入れる時、落とす時を考えて、疲れを取りながら早く走れるように体を整えていくんですよ。
そうですね。レースの日も目覚まし時計は使わないで、自然に起きる感覚に任せてるんですよ。それで、朝起きて、今日はしっかり乗った方がいいなとか、今日は朝の指定練習は乗らずに体を休めている方がいいな、とか、体の声を聞いて判断するんです。疲れている時でも、乗って疲れを取った方がいいのか、それとも本当に休めた方がいいのかというのは、その時の感覚で決めていきます。もう自転車を始めてから長いですし、体が求めてるものはわかりますね。
バンクに入って偶然一緒になればする、ぐらいです。わざわざ約束したりはしないですね。弟も僕といたら窮屈やろうし(笑)。―― ドキュメンタリーで弟さんと一緒に自転車で山を登っている練習映像を見たことがありますが…昔は一緒に走ったりもしてましたけど、今は全然ですね。車を停めてロードに出る場所がだいたい決まってるので、たまたまその時間に一緒になれば行くっていうぐらいです。―― 一緒に練習となったときは?(弟は)窮屈そうやなあ、と思います(笑)。あんまりそう思わしてんのもね。それに僕、一人が好きなんですよ。だからあんまりみんなが集合してる場所じゃないところに(自転車を)停めたりもしてるんです。たまたま一緒になれば、別に嫌な気分になることもなく普通に合流しますけどね(笑)。
それはしてますね。年齢とともに昔よりも太りやすくなったり、体 重の増減が激しくなって。自分の感覚的には変わらなくても、体重の増減が激しい時っていうのは調子があんまりよくない時なんですよ。だから、そこをできるだけ一定にするように気をつけてます。――積極的に食べたり、逆に制限しているものはありますか?昔から油ものをとらないように気を付けていましたが、最近ではあんまり好きじゃなくなってきましたね。ただ、たまに気が抜けた時なんかに食べたくなり、その時は徹底的に食べます。もう、吐くまで食べます(笑)。天ぷらとかとんかつとか。基本的には、油っこいメニューが家で出てくることはないです。
結婚した当初にそういう話をして、それからはもうずっとかみさんも気を付けてくれてるし。でも、たまに合宿に行って、ちょっと予定を早く切り上げて帰って来ることがあると、その時は家の中には油っこいメニューがいっぱいですね。あ~、家族は普段こういう食事してるんだなあ、って思います(笑)。
和食のおばんざいみたいなのが大好きなんです。毎日続いてもいいなと思うメニューはおばんざいとカレーですね。でもカレーやとちょっと食べ過ぎてしまうからなぁ。大好きやから本当に食べ過ぎてしまうんですよ。だから、危険なメニューでもありますね。
何してるんかな……。もうほんまに、気の向くまま…その日の気分で動きます。インドアとアウトドアで言ったら、断然アウトドアですね。自転車が大好きなので、練習とは別でロードで出かけるのはリフレッシュになりますよ。
最近、落車が続いた時に届いた沢山のコメントを読んで「なんとかせな」って思いました。そういう良い意味でのプレッシャーは、ある程度意識して自分にかけるようにしてます。ファンの皆さんの期待を裏切ってもいい、と思う時は辞める時やろうし。
皆さんからかけてもらった言葉とか、ブログに書いてもらったコ
メントっていうのは、怪我して寝てても、病気して寝てても、ずっとこう・・・頭の中を巡ってる感じなんです。それで「じゃあ、今何し
ようか、今何ができるか」って思う。なんて言うたらいいのかわからないけど、僕もそういう言葉に支えられて頑張れる。それで、頑張ろうって思ってレースしてる僕の姿を見てるファンの方が、そこに何か感じてくれれば嬉しい。自分は、ここ数年、悪い時でもそうやって頑張ってこられたのかなって思いますね。
――「熱い走りに勇気をもらった」と多くのファンが言っています僕は、「お互いさま」やと思うんです。僕はファンの皆さんの応援に支えられて走ることができて、それを見たファンがいい思いをしてくれて、それがまた僕の走りの原動力となるというか・・・。僕もファンから勇気をもらっているんです。どんなときでも応援してくれる家族やファンの方々には本当に感謝しています。