競輪選手は、2日間練習をして1日休むという選手も多いかもしれませんが、僕の場合は、月曜日から金曜日までほぼ毎日練習をしています。土曜日も、午前中に練習をしているので、あまり練習は休みませんね。週5~6日、一定の練習を続けていたほうが自分に合っていたので、結果的にこのスタイルが定着したんだと思います。
もちろん、レースの日程によって練習も調整はしますが、次のレースまで10日間空きがあったら、10日間連続で練習をすることもありますよ。
----まるで、ビジネスマンのようなスケジュールですね。
たしかに、そうかもしれません。時々追い込むこともしますが、一日だけハードに練習をするよりも、日々一定した練習をして、反復する。練習をこなしているのではなく、確認作業を積み重ねて、明日につなげているような感じですね。
自分では、練習で力を出さずに、レースで最大限の力を発揮できるような練習をしているつもりなんです。
----確認作業の積み重ねをして、レースで最大限の力を発揮する練習。簡単そうで、実はとても難しいことだと思いますが。
デビューしてからあまり練習のスタイルを変えてはいませんが、これが自分の力として蓄積するためのベストなスタイルなんでしょうね。もしかしたら、日々の自分を知り、微調整をしているだけかもしれません。
毎日、午前中は9時スタートで約2時間の街道練習、午後は約3時間半、その日の体調などに合わせたメニューで練習をしています。
街道練習は、決まったコースを50~60キロ、ゆっくりしたペースで練習仲間たちと一緒に走ります。午後の練習は、バンクに入ることもあれば、街道練習や車誘導などもしていますね。週始めの練習が、街道練習だった場合には一週間ずっと街道練習、バンクに入ったらバンクで一週間、というようなことも多いです。
スケート時代を含めて、身体が出来上がっているのでウエイトトレーニングはしていません。しっかり自転車に乗って練習をしているので、むしろ、身体のコンディションを整えるために、マッサージや整体など身体のメンテナンスの方に時間をかけています。
そうですね。週5日、練習後には必ずマッサージや整体で身体を整えます。時々、針を打ったりすることもありますが、身体の状態でケアを変えています。時間があったら、岩盤浴で汗をかくこともありますね。
常にベストコンディションでいるためには、身体のいい状態を知り、その状態を保っておかなければなりません。競輪選手にとって身体のケアは特別なことではなく、練習の一部だと考えているし、翌日に疲労を残さないためにも大切なんですよ。
----武田さんの身体ケアは、女性のビューティケアにも効果的だと思っていますが、新たに注目しているマッサージやケアがあったら教えてください。
え、そうですか(笑)。もう、行き着くところまでいったので、今の状態がベストですね。
新たなケアには、当分チャレンジしないと思います。
----ちなみに、身体のケアだけではなく、ヒーリンググッズやアロマテラピーなどリラックスのために取り入れていることはありますか?
リラックスのためというより、風邪予防にアロマキャンドルやディフューザーで、ティートゥリーやユーカリオイルをたくことはありますよ。これらは、海外で買ったものが多いですね。でも僕は競輪選手だし、アロマって感じでもないでしょう(笑)。