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村上 博幸

大変な世界に身をおいているわけですが、息抜きする時間はありますか?

息抜きは、お酒を飲むことかなぁ。レース以外の日は、ほぼ毎日お酒を飲んでいます。
気分転換に趣味を持ちたいのですが、実は僕、趣味がコロコロ変わって長続きしないんです(笑)。ゴルフをしたり、最近ではロールプレイングゲームをしたりもしたんですけど、すぐに飽きてしまう。今年は、息抜きの仕方と趣味を見つけたいと思います。

お兄さんとの師弟関係について、お話を伺います。兄は大人気選手の村上義弘、有名な兄を持って、兄弟で比較されたりと、嫌な思いをすることもあったのではと思いますが。

比較されることは承知の上で、同じ世界に入ってきました。もちろん、感情的になって言い争いのようなことはあるけれど、年齢が5つ離れているので、めったにケンカにもならないんですよ。兄弟でもあり先輩後輩でもあるので、見えない一線を引いている部分はあるのかもしれませんね。
僕は兄を師匠としています。兄以外の選手を師匠と仰ぐという選択肢もあったのかもしれませんが、兄としてではなく、「村上義弘」という選手のその存在は僕にとって大きかった。練習量もハンパではないし、レース展開や戦法もすごい。
僕はその偉大な選手の背中を追いかける前に、背中が遠すぎて見えなかったんです。自分なりにいろいろな人の背中を追って、兄と少しずつ距離を縮めていけるくらいの感じでした。

S級S班に昇格した率直な感想を聞かせてください。

兄弟でS級S班に昇格できることが決定した瞬間はものすごくうれしかったのですが、トップ選手の中で戦うことを考えるとすぐに気が引き締まりましたね。
昨年の前半は波に乗れず低迷していて、後半から一気に調子が上がったこともあり、S級S班に昇格できるかどうかのボーダーラインで争っている時期は、本当にしんどかったです。
でもそのしんどい期間があったおかげで、精神的に成長できたと思っているので、辛い思いをした上でS級S班になってよかったです。

ファンへのメッセージ

目標はGⅠでタイトル獲得、グランプリ出場しかありません。自分に言い訳せず、S級S班として恥じないレースをしたいと思います。
(編集部注:村上博幸選手は、この取材直後の3/7に松戸競輪場で行われたダービー(GⅠ)で優勝し、グランプリ出場権獲得の悲願を達成しました!)

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