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石丸 寛之

今年はデビュー15周年を迎えますが、ベテラン選手として競輪界を牽引する立場としての思いをお聞かせください。

そうですね。いつの間にか後輩が増えてきて、僕もいい年齢になったんだなと実感する今日この頃です(笑)。
でも、僕は弟子をとっていないし、後輩たちに事細かに教えるつもりもありません。それは、僕の師匠である本田晴美さんの影響がとても大きいからです。
師匠は、とやかく言う人ではなく、むしろ「オレを見て、学べ」と言う人だった。だから僕は師匠の練習を見て、師匠の背中を見て自分なりに師匠の競輪に対する思いや、練習方法を研究したつもりです。これが今の僕をつくり、それが糧になっています。
ただし、師匠と同じ練習やレース展開を真似しようと思ってもできない。自分なりにアレンジしながら、現在も模索しているというのが実情です。
だから、後輩たちも自分の頭で考えて、それでもわからないことはどんどん聞いてほしいんです。そのためには、特別競輪に乗れるくらいの実力をつけてほしい。現状に甘んじているのではなく、やはり勝ちたい、強くなりたいという意欲がないとこちらもアドバイスができません。
だから、とことん練習して自分なりの理論をみつけてほしい。それがわかれば、岡山の若手も十分強くなれると思います。

SS2年目として2010年はどんな一年にしたいですか?

昨年は、SSになれたこともありますが、グランプリに出場できたことは自分にとっても自信につながりました。
でも、グランプリ前にケガをしてしまい、身体の調子があまりよくないことは否めません。
おそらく、前半戦は展開に恵まれない限り苦戦を強いられると思っています。周りが勝たせてくれるほど、甘くはないですからね。ここは割り切って、焦ることなく、長いスパンで考えてきっちり体調を整えていきたいです。夏からは一気に調子を上げていきますよ!調子が良くなったら、本来の力を取り戻して一気にいきますので、期待してください。

ファンへのメッセージ

SSのLine Blogを通じて自分の本心が伝えられたり、これまで競輪に興味がない人が競輪を見に来てくれたり、自分が思っている以上にブログが与える影響力を知った気がします。実際にすべてのコメントに目を通していますし、ファンの方からのコメントは、本当にうれしいし、励みになります。
それから、ぜひ競輪を他のスポーツと同じようにとらえてほしいと願っています。実際に僕たちが走るレースも、一度でいいから見てほしいなぁ(笑)。まずは、ブログで知った選手を見に行くだけでもいいし、競輪場自体にも特色があるので、好きな競輪場を見つけることでもいい。ちょっとした発想の転換で競輪のイメージも変わるんだと思います。たとえば、いわき平競輪場(福島県いわき市)は、バンクの内側からレースを見ることができます。いつもと違っておもしろいのではないでしょうか。もちろん、僕の地元の玉野競輪場にもぜひ来てください!

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