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渡邉晴智

M 村松清一

アマチュア時代から弟子入りしたのが、村松清一(静岡・27期・引退)。「師匠は絶対的な存在で、親同然。物申さず黙って見守ってくれていたため、自分が足りないことに気づき、研究することの大切さを教えてもらった」とか。尊敬の念から師匠とは一線をおいて付き合っている。「師匠の前では、今でもあまり話をしないんですよ。それが当たり前だと思っていますので。」自分も師匠の教えを受け継ぎ、自分の弟子にも同じように接している

渡邉は、「7」と「3」という数字に縁がある。生年月日が「1973年7月30日」、競輪学校の期「73期」、そして一男二女の「3人」の子供がいる。7と3以外にもレースでは「2着」がつきまとい、2006年の千葉記念から2007年の四日市記念まで、出場した記念競輪(GⅢ)において6回連続決勝2着を達成している。

N なな(7)・さん(3)
O オープン・デ・ナシオン入賞

自転車競技にも積極的に取り組んでいた時期があり、国際大会にも出場している。2002年、フランスのボルドーで開催された国際自転車競技大会「オープン・デ・ナシオン」のケイリン種目において3位入賞。これは、日本人競輪選手の中で初の快挙である。

男気

渡邉選手を象徴する言葉として「男気」が挙げられる。昔かたぎで先輩を立て、周囲からの人望も厚く、ラインを大切にした走りをすることから、そう評されるのかもしれない。「そういってもらえるのは、静岡の先輩のおかげ。静岡の伝統というか、先輩方の意志を受け継いでいるだけです。僕自身、男気があるわけじゃないですから。」飾らず、謙虚な姿勢からも男気がうかがえる。

ピナレロは、1953年にジョヴァンニ・ピナレロが創業したイタリアのロードバイクのメーカー。自転車競技大会に出場する際には、ピナレロ社の黒のレーサーを使用している。ピナレロ社のレーサーは人気が高く、愛用している選手も多い。

P ピナレロ
R ロールケーキ大好き

スイーツの中で一番好きなのは、ロールケーキ。自らケーキ屋さんに買いに行くほど好きだとか。奇をてらったものではなく、スポンジと生クリームというシンプルな組み合わせなものが好きだそう。今まで食べた中で一番おいしかったのは、小倉で食べたチョコプリンロールケーキで、これを超えるベストワンを探している。

良山会

「良山会」は、渡邉の練習グループで、代表者が谷津倉良太郎(静岡・72期) 。良山会の命名者は渡邉自身。代表者の「良」と富士山の「山」から名づけたそう。「練習だけではなく、富士山登山や釣りなど公私共に刺激しあえる、とてもまとまりのある仲間です」と話す渡邉のレーサーフレームには「良山会」の文字が燦然と輝いている。

いい仲間たち、恵まれた自然、富士山を眺めながらの練習ができるのが、静岡のいいところ。「静岡に生まれ育って、本当によかったです。」と渡邉はいつも話している。静岡は競輪との関わりが深く、競輪学校、サイクルスポーツセンターがある。また、静岡県競輪選手会に所属する競輪選手は206名で、日本一競輪選手数を有するほか(2010年1月現在)、静岡競輪場は全国にある競輪場の中での車券売り上げもトップクラスである。

S 静岡
T タイトルホルダー

2008年、地元の静岡競輪場で開催された「第61回日本選手権競輪」において念願の優勝。タイトルホルダーの仲間入りを果たした。さらに同年5月に大津びわこ競輪場で開催された「第59回高松宮記念杯競輪」においても優勝。見事、GI連覇を成し遂げている。

中学生の頃は、バレーボール部に所属していた。静岡という土地柄もあり、小学校時代はサッカー少年であったが、中学で路線変更した。自転車競技は、高校生になってから。7歳年上の兄が自転車部に所属していたことがきっかけとなり、自身も自転車部に入部した。

V バレーボール
W お笑い番組

テレビのお笑い番組やDVDを観ることが気分転換。ひねりのあるシニカルな笑いを好んでおり、最近のお気に入り芸人は「ガリガリガリクソン」。「ガリガリガリクソンは、憧れの存在。僕の理想像ですよ(笑)。あのおもしろさは真似ができない。本当に際立ってます。」

Y ラーメン

競輪学校時代から憧れていた選手は、山口幸二(岐阜・62期)。ユーモアのある人柄、レース展開のうまさなど、自分にはないものを持っている山口はすごい選手だと話す。まさか自分自身が、S級S班として同じクラスに属して、レースで戦うことになるとは思ってもみなかったとか。

Z 座右の銘「迷う心に明日はなし」

「尊敬する青島宗仁さんがおっしゃっていた言葉を、そのまま座右の銘にしました。僕はいつも迷ってばかりいて、時に流されてしまいそうになることもある。だから、自分にはない言葉を掲げて、自己暗示をかけています。勝負の世界で迷うことは許されないし、レースでは、常に瞬時の判断が必要ですから。」

2010年の渡邉晴智

「リベンジ」
KEIRINグランプリに出場して、優勝することは目標です。
昨年は、グランプリに乗ることができなかったので、なんとしても乗るつもりでいます。

競輪以外でチャレンジしたいのは、「ひらめを釣り上げること」と「スーパーママチャリグランプリ」というレースで優勝することです。
前回のママチャリレースは10位に終わってしまったので、本当に悔しい。プロの選手として優勝したいんです(笑)。これも、グランプリ同様リベンジです!

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