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海老根 恵太 INTERVIEW at 2009/02/02

全ては戦いのため 仕事と家庭はきっちり分ける

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海老根 恵太

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海老根 恵太
Q.01 中高校生時代は、陸上の日本記録保持者ですね。そこからどうして競輪選手を目指したのでしょうか。

中学から大学まで陸上一筋の生活。110メートルハードルの選手として活躍していました。でも、大学3年生になった頃、このまま陸上選手を続けていても限界があるんじゃないかと思い始めて。
周りの友達が就職活動を始めたのがきっかけだったんです。自分はこの先、どうしたらいいのかなって・・。30歳くらいで選手生活も終わるだろうし、陸上だけでは一生食べていけない。だからといって企業に就職したところで、つまらない人生になってしまうような気がしたんです。
まあ、自分はサラリーマンとしてつかえないタイプだろうし(笑)
ありきたりでつまらない人生。そんなのは、おもしろくない。だったら、陸上選手よりも競輪選手に転向したほうがいいと思ったんです。高校時代の陸上部の先輩が競輪選手になったから、競輪のことは知っていたし、なんといっても賞金金額が魅力的だった(笑)

Q.02 競輪の世界は自分の思うイメージとは違いましたか?

どうかなぁ。一番違ったのは、競輪の方が練習がきつかったことかな。自転車に一日中乗ることは想像以上にハードでしたね。
始めたばかりの頃は、朝から晩までずっと自転車に乗っているような生活なので、それがつらかったです。陸上の練習で一日中走ることはないですから。
あとは、文字通り「男くさい」(笑)。
陸上の方がアスリートという感覚が強いような気はしています。競輪も陸上も勝負には変わらないけれど、お金がかかっているという点で、その意味合いが全く異なりますしね。

Q.03 勝負をする。その支えとなることはどのようなことですか?

目標を持つことが自分自身の支えかな。今の目標は、やはりGIで活躍する、優勝することですね。
何のためとか誰かのためとかではなくて、目標を持つ気持ちがあるからこそ戦える。もし、それを見失ってしまったらこの仕事はできないですよ。

以前、落車でのケガや膝の故障などで思うような練習ができず、レースで結果も出せなかった時期もあったけれど、それを乗り越えられたのも目標があったからでしょうね。

あとは、不調とうまく付き合えるようになったことも、自分自身を支える上では大きいかな。やっぱり、故障や不調が弱みになって戦えないことは悔しいし、僕一人だけではなく、選手たちはみんな、なんらかの故障や持病を抱えながらも戦うわけですからね。

Q.04 オフの日はどのように過ごしていますか?

日頃の練習やレースでは、自転車だけに集中しているので、オフの日は家族で過ごすことが多いですね。まあ、家にいたら主導権は握れないんですけどね(笑)
現在4歳の息子と2歳になる娘がいますが、自分に似てないから、これがすごくかわいい(笑)
この間も、ディズニー・シーに連れて行って、子どもたちと手をつないでアトラクションを回って、ひたすらビデオを撮って・・・。普通にパパしてるんです。だから、練習中にふと子どものことを考えてしまうと、ついつい気が緩んでしまうので、自転車に乗るときは練習に集中しています。
でも、最近4歳の息子から「自転車に乗ってもいいけど、競走は行っちゃだめ」と言われてね。競輪のことをまだ理解していないと思いますが、レース中に家を空けることがわかっているんでしょうね。ほぼひと月の半分は家を留守にするような生活ですからね。ただ、仕事だから仕方がないので、休みの日はできるだけ家族と過ごす時間を大切にしています。

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