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神山 雄一郎 INTERVIEW at 2009/07/23

誰も真似できない、究極の自然体 経験に裏打ちされた「神山スタイル」

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神山 雄一郎

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神山 雄一郎
Q.01 練習日の一日のスケジュールを教えてください。

神山選手の一日

毎朝、だいたい7時45分くらいに起きます。起きてから身支度を整えて、自宅の周りを20分くらい散歩を兼ねたウォーキング。

軽めの朝食を摂り、その後、バンクで練習を2~3時間くらいします。練習は午前中だけなので、仲間との昼食を終えてからは、昼寝はせずに、マッサージなどに出かけることもあります。18時に夕食で、あとは自由時間(笑)。寝る時間は決まっていませんが、だいたい24時くらいになると思います。

Q.02 練習は午前中だけですか?

そうですよ。基本的には10時にバンクに向かい、練習を開始。バンク練習がメインなので、その日に競輪場に来ている選手たち5、6名と一緒に練習をしています。 練習は集中して2時間くらい行い、バンクでひたすらもがいて仕上げるという感じで、たいてい12時くらいに練習終了。

――えっ、失礼ですが、通常は1日2時間だけの練習なんでしょうか?

多めに練習をするときは、13時くらいまでということもあるけどね。人それぞれじゃないかな。心身ともに状態がノッているときは、その日の夕方から次の日の練習に向けて身体と自転車の状態を整えることが多いですね。

Q.03 いつ頃から、このようなスタイルを取り入れているのですか?

2年くらい前からですね。レースのスケジュールに合わせて練習を調整したほうがいいのかもしれませんが、これまでの経験から現在のスタイルに行き着いたので、今の自分には、これが合っているんだと思います。

Q.04 無理せず、自分にあった方法で練習するのが「神山スタイル」なのでしょうかね?

そう、そのとおりです!
練習開始時刻も、仲間と一緒にやるから10時スタートと決めていますが、本当は時間も決めたくないほう。練習予定がなくても、練習をしたくなったら自転車に乗る。その逆で、練習を4、5日しないこともありますからね。きちきちと決められるのが苦手なんです(笑)。

すべてをスケジュールにあわせるのではなく、自分の身体と相談しながら、その時々のベストな状態を見つけて行動した方がラクだし、スケジュールや練習メニューにしばられると、かえって疲れてしまうんです。人は、毎日同じコンディションではないし、ハードなメニューをこなしたからといって強くなれるわけではない。自分の状態を知った上で、練習をしたほうが身になると思います。

――その生き方こそ、究極の自然体といえるのではないでしょうか。

どうなんでしょう。おそらく、経験の中で培ったものが、集約されているような気がしますよ。

Q.05 練習以外でも、「神山スタイル」を貫いていますか?

はい、もちろんです。
先ほど書いたスケジュールの時間は、あくまでも目安。1日3食をきっちり食べなくても、お腹が空いたらご飯を食べる、眠くなったらふとんに入るんです。「23時だから寝る」のではなく、眠れないなら無理に寝なくていいんですよ(笑)。僕は動物的本能で生きているのかもしれませんね。

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