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練習の日は、だいたい7時30分頃起きます。朝食を食べ終えてから、9時30分くらいに練習をスタート。午前中は3時間30分~4時間くらい街道練習をします。仲間と昼食を食べてから、その後、午後の街道練習。練習が終わると、その日によって違いますが、友人と食事をしたり、遊びに行ったりして、夜は12時くらいに寝ていますね。一日中、動き回っている感じです(笑)。
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僕はバンクで練習をしないので、練習はすべて街道です。練習グループは14人くらいいるのですが、競走に出ていて練習に来ない人もいるので、平均するといつも自主的に集まる5、6人で街道を走っていますね。
午前中の練習は、集合場所でメンバーと待ち合わせて、それから走りはじめます。起伏の激しいコースを選んで秩父方面へ。基本はゆっくりしたペースですが、途中でもがいたり、いろいろなメニューを取り入れています。ずっと乗りっぱなしではなく、山の上で30分くらい休憩もしますよ。元の場所に戻ってくるのはだいたい13時30分くらいです。
午後は、場所と内容も変えて「もがき」がメイン。短時間でタイヤを引くなどのようなこともしますね。ただ、午後の練習は、雨の日や身体の状態によって、ウエイトトレーニングをしたり、マッサージに行くこともあります。 練習スケジュールは、身体の調子や天候、疲労具合によって、二勤か三勤一休。やるときはがっちり練習をして、休みは何もしないというようにメリハリをつけています。
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街道が好きすぎるんです(笑)。高校生の頃から、街道練習で育ってきているので、身体ができているんでしょうね。あとは、バンク練習は閉塞感があり、どうしても苦しいばかりが先立ってしまう。もちろん街道でも苦しい練習をしますが、季節の風も感じるし、景色も変わる。バンクで味わえない感覚があるんです。だって、前からかわいい女の子が走ってきたりするじゃないですか(笑)。そういうこと、バンクでは絶対ありませんからね。練習は楽しくないと続かない。苦しみの中に楽しみを見つけないと、この職業はストレスばっかりためるばかりで続けていけませんよ。
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バンクは前検日の練習だけですが、僕は、そのほうがいい感じで乗れるような気がします。 いくらバンクの形状や走り方を知っていても、競輪は自転車を速く進ませたものが勝つ。自転車とのフィーリングというか、一体感がわからないとやっぱり自転車は動いてくれないんです。筋力だけじゃだめなんですよ。
―― 平原さん独自の哲学ですね。自転車との一体感やフィーリングとはどういうことですか?
自転車のセッティングも含めて、自転車に乗る時間を少しでも増やして、長い時間を一緒に過ごすと、どう乗れば自分の思い通りに動いてくれるのか、どうすればより的確に僕と呼応してくれるのかを知ることができるんです。それがないと、一体感は生まれません。自転車と仲が悪いと進まないですからね(笑)。
―― まるで平原さんと自転車は恋人みたいですね。
そうですね。フィーリングがわかってくると楽しいし、それがあるから練習は大好きなんです。
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特にありません。
自宅に住んでいるので、毎日の朝食は、母が用意してくれる。練習の日はご飯が基本ですね。ご飯だと力が出る気がしますからね。昼食は地元で仲間と定食を食べたり、夕食も友人との外食することが多いかな。和食党ですね。飲み会以外はお酒も飲まないです。練習の有無に関わらず、食事はきちんと三食を食べますが、食に対して執着もなければ、好き嫌いもない・・・。僕、幸せな味覚をしていますね(笑)。